
「育児休業,介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」という法律により労働者は,退職したり解雇されることなく育児休業をとれるようになりました。現在は出産される職員の多くが育児休業を取得しているようです。
育児休業期間は無給となりますが,子どもが1歳になるまで(1歳の誕生日の前日まで)共済組合より「育児休業手当金」が支給されます。
また,現在は夫婦とも共済組合員(学校・県・市町村職員等)の場合は,夫婦同時に育児休業を取得でき,育児休業手当金も夫婦ともに受給できるようになっています。とはいえ,育児休業手当金は給与より少ないので,家計のことも十分に考えて計画的に取得することが大切です。
そのほかに,子どもが小学校に入学するまで(正確には入学する年の3月31日まで),勤務時間の始めか終わりに2時間以内の時間を休むことができる「育児部分休業」や,1日の勤務時間を3時間55分等と変更することができる「育児短時間勤務」という制度もあります。
育児休業制度 |
1 |
取得できる人 |
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男女を問わず全ての学校職員(非常勤の一部・臨時職員を除く) |
2 |
取得できる期間 |
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子どもが3歳に達する日(3歳の誕生日の前日)まで
出生後8週間までに2回,8週間経過後から3歳までに2回それぞれ取得できる。
再任用短時間勤務職員は1歳6月まで(保育所に入所できない等の特別の事情がある場合2歳まで) |
3 |
給与 |
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無給 |
4 |
育児休業手当金 |
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子どもが1歳に達する日(1歳の誕生日の前日)まで,共済組合より支給。
夫婦共に育児休業を取得する場合は,1歳2か月に達する日まで(ただし,最大1年分。妻の場合,産後休暇も含んで最大1年分。)
制度の概要(共済組合HP) 申請書類・記入例(共済組合HP)
※保育所に入所できない等の特別な事情がある場合は2歳に達する日まで支給が可能 |
5 |
育児休業手当金の給付額 |
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上記の支給期間のうち,土・日を除いた日数×標準報酬日額×(50/100)。計算してみたい方はこちら
※育児休業開始から180日目(土日を含む日数)までは50/100が67/100になります。 |
6 |
申請手続き |
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・育児休業承認請求書 ・育児休業等計画書 を校長へ(開始1か月以上前に)
請求書記入例 計画書記入例
・添付書類〜子の氏名請求者との続柄,生年月日を証明する書類(出生(産)証明書,母子健康手帳の出生届出済証明書(写し),出生届受理証明書のうちいずれか)
・育児休業掛金等免除申出書他(共済組合 HPへ) |
7 |
その他 |
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・育児休業手当金の支給終了後も育児休業を取得する場合,配偶者の被扶養者(扶養手当対象者)となることができます(ただし,支給終了後から1年間の収入額が130万円以内の場合)。手続きは事務職員へおたずねください。
・厚生会〜会費等を自宅から払い込むように変更したり,一部支払いを休納することができます。希望する方は,事務職員へお話し下さい。
財産形成貯蓄(財形貯蓄)
・財形貯蓄をしている人は,育児休業期間は中断することになります(給与から引き去りができないため)ので,手続きを忘れないようにしましょう。用紙は事務職員からもらってください。育児休業から復帰後再開の手続きも必要です。忘れないようにしましょう。
・財形貯蓄のうち,年金と住宅は中断が2年以内となっています。中断が2年を超えた場合は解約することになりますので,育児休業を長く取得する場合は注意が必要です。 |
育児休業(部分休業)制度 |
1 |
取得できる人 |
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男女を問わず全ての学校職員(非常勤の一部・臨時職員・育児短時間勤務をしている人を除く) |
2 |
取得できる期間・時間 |
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子どもが小学校入学の年の3月31日まで。1日2時間以内(30分単位)。 |
3 |
給与 |
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休業する時間分は無給。 |
4 |
申請手続き |
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・部分休業承認請求書を校長へ(開始1か月以上前に) 記入例 |
5 |
その他 |
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・期末勤勉手当(ボーナス)にも影響があります。詳しくは事務職員へ |
育児短時間勤務制度 |
1 |
取得できる人 |
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男女を問わず全ての学校職員(非常勤の一部・臨時職員を除く) |
2 |
取得できる期間 |
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子どもが小学校入学の年の3月31日まで。 |
3 |
取得単位 |
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一度に請求できる期間は1月以上1年未満。延長可能
取得できるパターン
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週 休 日(休みの日) |
勤 務 時 間 |
1 |
土,日 |
1日3時間55分×5日勤務 (週19時間35分勤務) |
2 |
土,日 |
1日4時間55分×5日勤務 (週24時間35分勤務) |
3 |
土,日,月〜金までの2日 |
1日7時間45分×3日勤務 (週23時間15分勤務) |
4 |
土,日,月〜金までの2日 |
1日7時間45分×2日,1日3時間55分×1日勤務
(週19時間25分勤務) |
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4 |
給与 |
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1週間あたりの勤務時間に応じた給与となる。各種手当も勤務時間に応じて減額するものがあります。詳しくは事務職員へ |
5 |
申請手続き |
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・育児短時間勤務承認請求書を校長へ(開始1か月以上前に) 記入例 |
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